いいこと尽くしのような通信教育の高校のようだが、色々と課題もあるんです。

昨年、進路指導部を立ち上げ、生徒一人一人への細かな対応を始めたそうで、今年春の大学進学者は20人(短大など含む)と、以前よりも増加傾向。また、転入組の卒業生の中には同校で社会性を身に付け、自衛隊や地場大手企業に就職したケースも。

ただ、2007年度の在籍数が1800人なのに対し、通学が続いているのはたった619人。入学・転入から1年後に「気持ちが向かない」「時間がない」「仕事との両立が困難」などの理由で通学が途切れる場合も多く、「生徒と接する機会は限られ、その中で勉強以外の社会性や人間関係まで教えるのは難しい」と通信教育での高校のあり方の難しさを痛感してるそう。

派手な服装で登校したり、ホームルーム中に廊下で時間をつぶしたりする生徒もいる。それでも反社会的行為でない限り教師は見守り続けなければいけない。「周りと違うことで排除しない」。それがここでの教育方針。特に前記事でも書いたような高校受験を放棄したような若者たちが数多く集まっているのが現状ですしね。

進路指導を受けた転入組のうち、正社員として採用されるのは年に10人にも満たず、再チャレンジへの道のりは平たんではないが、「人それぞれ歩み方が違うように、学歴・競争と離れたこの学校だからこそ教えられることがある。一度つまずいても、やり直しは可能。そのことを多くの人に伝えたい」と改めて通信教育だから出来る高校の可能性を見出そうと日々努力を惜しまない姿勢。

何でも最初は純粋に頑張ろうと意気込んでいても、人間慣れが生じるとどうしても途中で投げ出してしまいたくなるものです。通信教育で高校を卒業するには自己の強い意志、そしてしっかりした目標意識が不可欠です。